リョコウバトPassenger pigeon

1914年に絶滅

LOST ZOOのリョコウバト

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    リョコウバト

    オスのリョコウバトの特徴はカラフルな羽。のどの下と胸はピンクっぽい赤茶色で、首の側面と肩羽は玉虫色(虹色)をしている。

    リョコウバト

    リョコウバトは常に食べ物や休む場所、繁殖地を求めて移動した。

    リョコウバト

    集団生活をする種であり大勢で木にとまるため、互いの背中の上に重なって乗ることも多かった。

    リョコウバト

    主にブナの木の実やどんぐり、栗を餌とした。口とのどが伸縮自在で、下のくちばしには継ぎ目(関節)があったため、どんぐりも丸ごと飲み込むことができた。

    リョコウバト
    • リョコウバトはかつて北米に最も多く生息した鳥で、一時は30億から50億羽いたとされる。移動する群れは密集していたため空が黒く染まるほどだった。風によって地上1 mから400 mの高さを飛んだ。飛行スピードは速く、森の中も広い場所と同じように自由に飛ぶことができた。
      リョコウバトは群れで行動する代表的な陸鳥で、その数が30億から50億羽いたときは地球上で最も多い鳥だったのではと考えられている。しかし19世紀にヨーロッパ人が北米にやってくると、多くのハトが乱獲され数十年の間に激減した。さらにヨーロッパ人の農場主によって森林が伐採され生息地が破壊された。そのため19世紀終わり頃にはリョコウバトは絶滅寸前となってしまった。
    • 体長: 39 - 41cm
    • 翼の長さ: 翼弦から初列風切までが220 mm、次列風切までが120 mm。
    • 体重: 260 - 340 g
    • 卵: ひとつの白い卵。大きさは40mm×34mm程。
    • 生息地: 北米東部の落葉樹林に生息し、主に五大湖周辺で繁殖した。その範囲内で常に食べ物と休む場所を探し移動した。
    • 食べ物: 主にブナの木の実やどんぐり、栗を餌としたが、夏にはベリーなど柔らかい果実や無脊椎動物も捕食した。
    • 絶滅: 主な原因は人間による乱獲と森林破壊。最後の野生のリョコウバトは1901年に撃たれ、動物園で飼育されていた最後の1羽は1914年にシンシナティ動物園で死亡した。
    リョコウバト