ヒースヘンHeath hen

1932年絶滅

LOST ZOOのヒースヘン

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    ヒースヘン

    ヒースヘンは北米のソウゲンライチョウと非常に似ているが、やや小型である。

    ヒースヘン

    雌雄差があり雄は雌と違って目の上に羽のようなとさかと、頭部に黒っぽくて細長い羽があり、それを持ち上げたり首に沿って寝かしたりできる。また、首の両側に丸くて毛のない箇所がある。

    ヒースヘン

    雌を引き付けるために雄は首の両側にある鮮やかな気嚢を膨らませる。そして尾羽で音を立て、長く伸びた羽を目や頭上まで上げる。

    ヒースヘン

    ヒースヘンはブーミングと呼ばれる求愛行動をいつも同じ場所で行う。縄張り意識が強く、雄は必ずレックと呼ばれる集団求婚場所を守る。

    ヒースヘン
    • ヒースヘンはニューハンプシャー州最南端からバージニア州の北部にかけて、またその周辺沖合の島など、ニューイングランド地方の大西洋岸に生息した。当初、ヒースヘンはソウゲンライチョウの亜種として分類されたが、実際その亜種が最初に分類されたソウゲンライチョウであった。けれども、ここ数年の遺伝子研究により現在ではヒースヘンはソウゲンライチョウのグループに属するのではなく別種であると考えられている。
    • 体長: 43 cm
    • 体重: 0.9 kg
    • 卵:世界中の自然史博物館で7個だけが確認されている。近縁種のソウゲンライチョウと同じく、ヒースヘンも一度に生む卵は7個かそれ以上だったと推定される。雌だけが卵を産み、孵化した後の数週間も雌が雛を世話し虫を与える。
    • 生息地:アメリカ北東部沿岸の鬱蒼とヒースが茂る荒地。
    • 絶滅:ニワトリからの感染病や遺伝的影響もあったが、主に生息地の破壊と乱獲が原因で1932年に絶滅した。
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